『Not Found』と『ほんとにあった! 呪いのビデオ』シリーズのスタッフが結集して製作された新たな心霊ビデオシリーズ(?、人人となるか否か)。テーマは大仰に、人人「死をもたらす可能性がある画像」=俗称、『死画像』をピックアップしているとのことだが、その画像自体は、本シリーズの末巻に収められているだけであり、全体的なテーマとは呼びにくい(一応、そういったイメージは偏在しているが)。しかし、どの短編もアイデアとガッツとセンスが溢れており、クオリティは充分。しかも統一感は然程感じられないのにも関わらず、これが何故か上手く統制されている。いずれも現実への侵食(逸話)が倒置されていて死をしっかりと暗示させる恐怖の質感が全体に張り巡らされているのことがその要因として大きいと思われるが、単なる筆者の錯覚でしかないかもしれない。形式はオムニバスで簡単なインタビュー映像と共に映像集は形成されています。最初に言っておくと非常に面白い作品なので、引き返して取り敢えず観て頂くことを推奨します